雑食の報告

休暇中(というか最近常に休暇な私)、することないのでもりもり読んでみた本たち。


心の休ませ方 (PHP文庫)
これいい本。とてもいい本。
「なぜつらいのか?」「なぜつらいと判っていて尚、うまくセルフコーチングできないのか?」を解きほぐしてとてもラクにしてくれる本。
心が軽くなるよー。



人間、「うつ」でも生きられる
これはダメでした。体験談とか人生論としては「へー。こんな変わった人生送った人もいるんだー。」とか
家風と時代の流れによる知識格差の問題とか
その辺に関しては色々と勉強になる一冊でしたが
今は、金銭的にも人脈にも恵まれて比較的自分の希望に近い人生の半ばで鬱になった人の体験談なんて読んでも「成功論」にしか聞こえないからダメ。



喋々喃々
谷中で暮らすアンティー着物屋さんのお話。
谷中は大学時代何度か遊びにも行った一度住んでみたい町で、興味津々。
面白いことは面白かったんだけど
でも
もっと正統派のしっとりした純愛小説かなと思ってたら
多少色々ぶっ飛んでる現代小説だった。なーんだ・・。
最近は谷中もさほど古き良き時代の風情がないのかー。と平手打ちで強引に夢から覚まされたような微妙な気持ち・・・
因みに私は主人公の想い人よりも、江戸っ子のおじいちゃんの方が粋で好み。
やっぱ生まれてくる世代を間違えてると思う。



姫君
好きじゃない。
大学時代も一度読もうとして止めて
本の偏食が人の偏食にも繋がるんじゃないかと思ってしぶしぶ読んではみたものの
やっぱりなんつーか
イマドキのワカモノをそのまま描いた小説は美学に欠けるんだよな。
文化的背景が浅いっていうか風情が感じられない
やっぱり現代美術と抽象芸術には疎い私です。



ドロップス
なんか。山本文緒の感性を中年にしたような(笑)恋愛小説だった。
結構おもしろい。
一度挫折を味わって、世の中を、生まれたばかりのきらきらした眼でなく少し涙で濁った大人の眼で見られるようになったら納得できる価値観だなあと思う。
・・・年齢が年輪として誇りになっていくよりもむしろ澱となって溜まっていくような女性の心情というのは、見てしまうのも解ってしまうのもなんか哀しいけど。



どうして私、片づけられないの?―毎日が気持ちいい!「ADHDハッピーマニュアル」
解りやすくて面白かったです。
このゆるい猫がねー。いいのよ。
「ゆるくいこうぜ」
「なんとかなるさ」的な本。
しかしはっきり言って「少しくらい物が溜まってもいいから知識と文化だけは欲張って肉食獣的に生きたいや!!!」という私にはまあ
今のところは不要かな・・・
とか。
ね。



オズの魔法使い
その昔幼稚園くらいの頃アニメビデオで観たものの、面白さというかストーリー自体全く理解できなくて「?」ってなったことをふと思い出して借りてみた。
私ダメなんですよね洋物のミュージカルとかファンタジーとかそういうのってね・・・


まあやっぱり相変わらずなんかよく解らなかったんだけど
ムリヤリ読み進めていったら物語の面白さは理解できなかったものの、主題だけは理解できたかな・・・とかそんな感じでした。


添付で付いてた緑のメガネの効果もいまいち「?」って感じだったし
・・・うーん
でもこれならやっぱりイソップ童話の方がいいや私。




その他、ギリシャ神話とかも色々読んでみたんですが
やっぱり日本の時代小説ほど水が合うものはないらしい・・・
もはや体質のようです。
しょうがないね。