私も「地元」がほしいよ

お祭に行ってきました!
母方の地元の古い城下町なので、お祭も歴史があって楽しい。
そこかしこに前近代のにほひが・・・

見て!榊が差してあるよ!
神域化だ!神域がある!なんて中世的なんでしょう!!(おちつけ)


今日は、週末の担ぎ納めまで神輿を安置しておくお仮殿の前で、神輿を「差せ差せ!!」と怒鳴る声まで聞けて感動。
出たーー!中世用語「神輿を差す」。
中世の授業の先生が「うちの地元では未だに「差す」って言います」って言ってて感心したんだけど。
母方の地元でも「差す」使ってたんだ!!
あのお祭に20年も通いつめたくせに知らなかった。
すごい。
1人で興奮しておりました。


母方の地元、お祭が派手だし蔵屋敷が残ってるし、年末には祖父が管理してる神社でお焚き上げもやる。
中世発祥の地縁共同体のニオイがぷんぷんするよ!!!(笑)
でも私の自宅がある本当の地元は、戦後に分譲が始まった比較的新しい町。
当然古くからの氏神とか氏子とかないし、町内会の催しとかも無い。
近くに親戚とか皆無。
地縁共同体が発達してない鉢植えの住宅地って、どうも郷土愛が湧きにくいと思うんだ私・・・。


結局地元には全く執着がなかったので、地元には残らない道を選びましたが。
これからどこでどうやって住処を見つけるのかな・・・と思うと些か先の見えない不安が。
こうやって住宅事情の変化で地縁共同体から爪弾きにされた人々がSO価みたいな意図的に作られた文字通り新興の共同体に吸収されていったのか・・・と思うと人事じゃ無しに恐ろしいιι
(じゃあ今の新興住宅地の自治体ってどういう理論で動いてるんだろιιι全く謎ι)
私それはヤなので、できれば下町とかそういう古い近所づきあいの残ってる土地を探して住みたいと思ってるけど。
母方の地元に生まれてたら色々と人生変わってたのかもな。と思う。


民俗に根ざした共同体の発達した地域に生まれたかった。
価値観の安定した風土で歴史ある文物を眺めながら十年一日の如しみたいな生活を送りたかった、典型的農耕民族気質。
周囲との関係が安定してて幸せなら、世代継承の歯車で一生終わったってある意味幸せだと思うんだ
鉢植えの生まれはアグレッシブに生きざるを得なくなるんだorz