前が見えない鼻が詰まる息が苦しい

スズメが今朝死にました。
文字にすると余計に辛くてびっくりした。


昨日と今日があまりに不連続で驚いた。
何で?
私は今年の冬支度の事まで考えてたのに。
あんなに苦も無く自然に予想できた未来なのに
今はもうありえないものなんですね。


鳥かごの角に丸くなったふわふわの羽毛の塊を見る度に切なくなるよ。
あのふわふわが日に何度も触りたくて、手が洗いすぎてガサガサになったなあ。



自分は今まで身近な死を体験したのは少なかったと思います。
遠縁の親戚の葬式とかに出ても、尊い人命の失われた事をそんなに深く悲しめない自分は薄情だなあとか、道徳の教科書に出てきそうな表現で悲しもうとしてた。



でも違うんですね。


遊んでるとき、こっちを見上げた円らな目とか
小さな口で一生懸命ごはん食べてる姿とか
正面のお腹の羽毛の生え方とか


一緒に居た思い出が浮かんでくるとかわいくてかなしくて。
死を悲しむ気持ちというのはこんなにも身勝手なものなのかと
はじめて思い至りました。
「思い出」がこんな辛い思いをさせるのか。
死ぬって本当にダメなことなんだなあと初めて知ったよ。


死ぬという事を初めて教えてくれたのは、たった1羽の小さいスズメでした。