山岸涼子マイブーム

卒論中、大学図書館に漫画があることを発見。
終わると同時にガッツリ有効活用しておりますv
しかし文学部の図書館にあるだけあって、ラインナップが暗い。暗すぎる。
いかにも文学部女子が「漫画史」とか言って喜んで研究しそうな、「あさきゆめみし」「風と木の詩」「トーマの心臓」「はいからさんが通る」「日出処の天子」・・・
同じような時代でもアタックナンバーワンとかそんな爽やかなのは見事に避けてます。
すごいです。いい加減にしろよ!!ぐらい趣味に走ってます。
でもそれが文学部クオリティ。無論嫌いじゃない。


今まで借りたのは
「イシス」
「わたしの人形は良い人形」
「甕のぞきの色」
「鬼」
「ブルー・ロージス」


特に「イシス」よかった。
昔からこういう神話系って凄く興味あったんだけど、日本の民話・神話はダイジェストがあっても、海外神話は入り口がわからなくて今まで手を付けてなかったんだけど。これはいいです。
神話や古典を題材にした漫画って結構好きなんだけど、大抵は二番煎じの感を拭えない。
ここまで物語背景を増幅させて身近な感情を持たせてくれる漫画ってなかなか無いよ。
独自のストーリー解釈というか、登場人物の感情の描写がいちいち綿密で。
感受性があまりにも繊細で、時々気持ち悪くなるくらいのショックを受ける。すごい。
こんな緻密な人間模様の描写、現代の漫画にはなかなかないよなあ。
下手すると、小説家でもかなり難しいんじゃないのかな。


どれかの解説で、解説者が小学生の時に読んだ、みたいなことを書いてたけど。
これは小学生が読むものじゃないだろ・・・
むずかしいよ。
相当研ぎ澄まされた感受性が必要な感じ・・・
私の場合、これは今出会ってよかった。
さほど複雑な悩みなんてなかった単純な中学高校時代に読んだらよく理解できなかったかも。
生きる事への悩みを抱えた、大人の読み物ですね。
久々に夢中になれる漫画に出会えました。



で、一昨日は「アラベスク」借りたんですが。
やばいよ!これ!!
短編集が貸し出し中で、何となく借りただけなのに。
見 事 に は ま っ て し ま っ た orz
こんなにいいと思わなかった。全巻買っちゃいそう。
でも名前が全然覚えられない。主人公のフルネームもムリ。
カタカナ5文字あると中2文字は逆に読んでたりするすごいカタカナアレルギー。助けて。


とりあえず今のところエーディクに夢中です。
天才肌でキャラ濃くて、ちょっとセンスのぶっ飛んだ強引な殿方。もう大好き。
・・でもあれ?これどこかで聞いたような。
高校時代物凄く大好きだった「ヒカルの碁」のアキラさんそっくりで我ながら笑った。
どこまでも「明るく爽やかな主人公」に対比される「陰のあるキャラの濃いライバル」に惹かれるらしいです。
今3巻。
ワックワクしながら4巻読みます・・・