悪あがき

少しでも学費の元取ったれと、図書館使いまくってます。
今日は
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と山岸涼子の「天人唐草」。どす黒いラインナップ。
・・暇になると時々、トラウマになりそうな酷い話が読みたくなる。
多分ネタバレはありません。

毎度山岸涼子は期待を裏切らないひどい心の暴力で。最高ですね（Ｍ？）
なんていうか寓話的要素もある気がする。
ジャンルは違えど、感情を描くタッチが山本文緒にちょっと似てる気がする。

でも「残酷な〜」の方はなんていうか、やりすぎじゃね？
徹底的に痛いだけでたのしくないんですけど・・・これ１０巻も続くの？（´Д｀|||
常に主人公がこてんぱんなので読んでて苦しくなる。
山岸涼子みたいな「このような生活環境がこのような人格に結実した」っていう淡々とした分析は大好きなのですが。
というか山岸作品は主人公の感情の揺れ幅が大きいから面白い。ハラハラしたり、ちょっと救われて、また落ちたり。
この常に一定にフルボッコされてる状態・・・ちょっとやだな。
「Ｉｔとよばれた子」みたいなテンション・・・
もう痛すぎてキャラに感情移入できる余地が無いというか。

しかも折角ロンドン、しかも折角全寮制寄宿舎とかこれ以上無いくらい趣味出し放題な設定なのに、ちょっとロマンが不足してやしませんか。
舞台設定に凝ってる割には描写は淡白なのね・・・
いわゆる少女マンガのバイブルだから、もっと繊細な耽美かと思ってた。意外・・・
卒業までに１０巻読めるか不安だけど、これ買って手元に置く気はないので借りれるだけ借りてみよ。