「たまさか人形堂物語」津原泰水

やっと・・・やっと読み終わりました
疲労でおつむの能力が激しく劣化し
現役学生の頃なら電車の行き帰りに読み終わっただろうボリュームのものなのに
1週間ほど要しました・・・


たまさか人形堂物語


・・これダメじゃね?(爆)


いや内容は面白い。内容は面白くてすごくいい本で文芸春秋相変わらずいい仕事してますなって感じなんだけど。
装丁もかわいくて好み。
ついでに一読しただけで著者の方の人形関連分野における造詣の深さも垣間見られるし、
最近の球体間接人形なんかも登場して、ただの高尚な懐古趣味としてお高くとまってない視野の広さは読者層も広くつかめると思う。
会話のセンスに関しても申し分ないし
登場人物のキャラクターも面白いと思う。



でも。
でも。
・・・この文体は仕様なのか?


それとも筆者の人が国際政治経済学部とかいうのの出身だからなのか?
地の文がひどい!!!(爆)
時々突如としてなんの断りもなくなし崩し的に主体と客体が入れ替わってたり
行間空けずに次の行からいきなり時間も場所もぶっつりと変わってて、一瞬理解に苦しんだり


山田悠介並とまでは言わないが、文学部出の私にはどうにもイライラさせられる文体だよこれ。
ていうか普段からそういう書き方してると肝心な場面でそういう幻想的な移行を想起させる手法が効果を発揮しなくなると思うんだようん。


ちょっと読みづらかった・・・
でも作風自体は好みなので機会があったら別のも探して読んでみたいです。